2010年07月29日

クワズイモの恵みと戦略

今回は、この大きな葉をもつ植物、クワズイモについてのお話です。
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沖縄では道路脇などで普通に見られるクワズイモ、本州では観賞用にもなっているようです。
鉢植えで栽培する場合には花を咲かせたり、実を付けたりするのは難しいようですが、西表ではこの時期、実を付けているクワズイモをよく見かけます。

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このような濃いオレンジ〜赤い実がなります。
クワズイモはサトイモ科の植物ですが、その名の通り、食べられません。
シュウ酸カルシウムという成分が皮膚の粘膜に刺激を与えるので、葉などを切ったときに出る汁にも注意が必要です。
そんなクワズイモですが、どうやら実は鳥たちにとっては良いエサになるようです。

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センターに生えているクワズイモの実を、カラス(オサハシブトガラス)が食べに来ていました。
器用にくちばしの先でつまんで食べています。カラスの吐き出したペリット(消化できなかったもの)に入っていることもよくあります。
カラスだけでなく、キンバトやズアカアオバトなどの果実や種子を食べるハトもクワズイモの実が大好物です。
民家の窓ガラスに衝突して死んでしまったキンバトの、ぶつかった衝撃で破裂したそ嚢(食べ物を一時的にためておくところ)から、クワズイモの実がたくさん見つかったこともありました。

このように、葉や根などは動物たちに食べられないようにしていても、実は鳥たちに食べさせて、ペリットや糞としていろいろな場所へ運んでもらう、というクワズイモの種子散布の戦略、すごいなぁと感心するばかりです。

(山城)
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2010年06月15日

仲間川にて

先日、カヌーで仲間川の現地調査へ行ってきました。
そのときに出会った動物や植物をご紹介します。

これからはサガリバナの季節ですが、6月上旬ではまだほとんど咲いていませんでした。

アオスジアゲハ.JPG
川辺で飛んでいたアオスジアゲハ。
西表島ではよく見かけるチョウですが、ちょこちょことよく飛び回るのでなかなか写真に収めることができません。

オオハラビロトンボ.JPG
オオハラビロトンボ。
昆虫については知らないことばかりなのでこれから勉強していきたいと思っています。

ハスノミカズラ1.JPG
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ハスノミカズラの葉と種子が割れたあとに残ったさや。
1月に別の川で見たときは緑色のさやでしたが、この時期にはもう完全に茶色く乾燥して、種子は落ちていました。
落ちた種子は川の流れに乗って下流へ、さらには海へ出て、どこまで旅をするのでしょうか。
島の海岸では白く小さな種子をよく見つけますが、とてもよく似ているシロツブとの見分け方はいまだに分かりません。
ご存じの方がいましたらぜひ教えて欲しいです。

フトモモ.JPG
フトモモの実。
これも小さな実ですが、どんぶらこっこと大きな仲間川を流れて行くのを何度か見かけました。

(山城)
ラベル:昆虫
posted by IWCC at 16:54| 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする