2016年07月06日

サガリバナの開花

その名の通り、花が垂れ下がっているサガリバナ。

見た目だけでも珍しいのですが、夜に開花をして翌朝には川面に花が落ちてしまうという変わった生態をしています。

また、虫を誘うためにバニラにも似た甘い香りを放ちます。


6月下旬から7月下旬にかけては開花シーズンです。

時には9月頃にも花を見かけることもありますが、西表での開花のピークはやはり今の時期ではないかと思います。

日本では八重山地方をはじめとする沖縄、鹿児島県の奄美大島、徳之島で見ることができます。

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開花したサガリバナ(7月1日撮影)

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白いタイプのサガリバナ(7月1日撮影)


ただ夜の森は足元が見えにくいだけではなく、ハブなどの危険な生きものに出会う可能性もあります。

初めての方は島民のお知り合いやツアーガイドさんと一緒に行かれることをお勧めします。



「西表島の植物誌」 林野庁九州森林管理局より引用・抜粋

サガリバナ(サガリバナ科)

分布:鹿児島(奄美大島、徳之島)、沖縄、八重山諸島、中国南部、台湾

河川沿いや湿地に群落を作ることが多く、高さ約10m程度になる。
葉は長楕円形で長さ約30cm位になる。
花は白または淡い紅色で4枚、桃色をした雄しべが多数ついており、川面に落ちた姿は幻想的。
見は卵形でやや四角張り、長さ約5−6センチ。
落下した実は水に浮かぶようになっていて、流され着地し発芽する。


(田口)
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posted by IWCC at 13:03| 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ウミショウブの開花2016

八重山地方には7月7日から8日かけて台風1号が接近する予報です。

今回のような大型台風の接近ともなると島のあちらこちらで台風対策を行う様子が見られます。

保護センターでも生物調査のために設置しているセンサーカメラを撤収させたり、ヤマネコの目撃に合わせて設置している移動式看板や撤去したりという作業を行います。

島西部に設置した看板を回収しに向かったところ、向かいの浜でこの季節ならではのものを見つけました。

夏の大潮の日にだけ開花をする、ウミショウブです。

波打ち際に雄花が沢山うちあがっていました。


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写真中央に群生しているのがウミショウブです。

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波打ち際に溜まっている白いものが、ウミショウブの雄花です。


ウミショウブについては昨年にも取り上げています。

そちらもぜひご覧ください。


ウミショウブの開花


(田口)

posted by IWCC at 11:55| 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月16日

ウミショウブの開花

ウミショウブという植物をご存知でしょうか?

海草の一種であるこの植物は、とても変わった開花や受粉方法をします。


花が咲くのは夏の大潮の日、昼の干潮時のことです。

数ミリの小さな雄花が無数に咲いて、海面を漂います。

その姿はまるで小さな雪だるまのようです。

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ウミショウブの雄花(2014年撮影)

雄花は風や波の力を利用して雌花にたどり着き、吸い込まれるようにして中に入ります。

雌花は干潮時にちょうど水面に出てくる水深に花を咲かせていますので、潮が満ちると自然と花弁が閉じます。

こうして受粉が行われます。

潮の満ち引きを利用したとてもユニークな方法ですね。

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海面を漂うウミショウブの花(2014年撮影)

大潮の日に、砂浜の水面に白い粒々が浮いているのを見かけたらそれはウミショウブの雄花かもしれません。

潮が満ちてくると波打ち際に溜まっていることもあります。


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波打ち際に集まったウミショウブの花(2014年撮影)

日本では西表島と石垣島とその周囲の海でのみ見ることのできるウミショウブ。

保護センターに寄せられた目撃情報によると6月〜9月にかけて観察されています。

今年は石垣島ではすでに開花が確認されていますが、西表ではまだ開花の情報が入ってきていません。


大潮の日にぜひ観察をしてみてください。

そして保護センターに情報をお寄せいただけると嬉しいです。


【観察時の注意】

潮が満ちて帰れなくなることが無いようにお気を付け下さい。

場所によってはハブクラゲやカツオノエボシなどの危険生物が発生している場合があります。

見分け方や刺された時の対処法など詳しくは下記のサイトをご覧ください。


沖縄県衛生環境研究所HP 気をつけよう海の危険生物




(田口)


posted by IWCC at 11:00| 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする