2012年05月01日

西表島の夜はにぎやか

西表島では、暗くなると生きものの声がよく聞こえてきます。
最初は何の生きものかわからず、気になっていましたが、今ではすっかり慣れ、聞こえてこないと何かあったのか・・・と心配になります。

今の季節は、夕方になると藪から騒がしく『ギャオ ギャオ』
→シロハラクイナ

午後7時を過ぎると木の上で『コホー コホー』(♂)
メスがいれば『ミャー』(♀)と鳴き交わし続ける
→リュウキュウコノハズク

これらの人の近くにも暮らしている鳥たちは、交通事故によく遭ってしまい、センターに運ばれてくることが多いです。

4月17日の夜にも、一羽のリュウキュウコノハズクが交通事故に遭いました。
骨折はしておらず飛ぶことはできますが、右目が傷ついてしまっていました。

動物病院の先生に治療してもらいましたが、カンムリワシなど片目でもまれに野生で生きている鳥もいて可能性はあるが、片目が見えないと野生復帰は難しいかもしれないとのことでした。

フクロウ類の目の感度は人間の100倍と言われています。
コノハズクも顔の大きさに対して目が大きく、見つめられる(にらまれる)とその目力には圧倒されます。

野生動物にとっては、けがをして自分でエサがとれなくなることは生きていけないことです。
何とか自分でエサをとれるようになってもらいたいです。


rkonohazuku.JPG



(早川)
タグ:傷病鳥獣
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2011年05月08日

野生動物の交通事故が増えています!

5月、梅雨入りして気温や湿度が高くなってきた西表島では、カエルやカニ、カメなどさまざまな生きものたちの動きが活発になっています。
そんななか、西表野生生物保護センターには交通事故で怪我を負った生きものが保護されることが多くなりました。


リュウキュウコノハズク.jpg
リュウキュウコノハズクは豊原の道路で動けなくなっているところを保護されました。外傷はなく、一時的な脳震とうと考えられました。一日様子をみて、元気に飛べるようになったので、交流センターの辺りで放鳥しました。

アオバズク.jpg
このアオバズクは、交通事故で左の翼を骨折して保護されました。石垣島の動物病院で手術をしてもらい、現在センターでリハビリ中です。
骨がうまくくっついたとしても、飛んで自分で餌を獲れるようになるまでにはまだまだ時間がかかります。

セマルハコガメ.jpg
このセマルハコガメは、センターへ出勤する途中に道路上でひっくり返っているところを見つけました。
背甲が大きく割れており、最初はもう死んでしまっているかと思いましたが、持ち上げるともぞもぞと動き始めました。
センターで消毒をした後、割れた甲羅をパズルのように元の形に戻し、テープで固定しました。
甲羅がちゃんとくっつくまで、リハビリを続けます。


動物たちはどんなときに交通事故に遭うのでしょうか。

昼間はセマルハコガメやシロハラクイナが道路脇で採餌や道路上を歩いていることが多く、事故に遭いやすくなります。

夜はカエルやカニ、ヘビなどが道路に出てきて車に轢かれます。
また、リュウキュウコノハズクやアオバズクも夜間に道路周辺で採餌していて事故に遭うことがあります。

明け方ごろは、夜の間に轢かれた小動物を食べるためにヤマネコやカンムリワシが道路へ出てくることで、事故に遭ってしまう危険性が高くなります。

つまり、西表島は多くの生きものたちが棲んでいる島であるがゆえに、常に野生動物の交通事故が起こる可能性があるのです。


こうした野生動物の交通事故を防止するための活動として、「ヤマネコたちのための安全運転宣言」という活動を始めました。
この活動はレンタカーを借りるお客様を対象に実施しているものですが、レンタカーでなくても、西表島内で運転をされるすべての方に、野生動物への配慮をしていただければと思っています。

(山城)
タグ:傷病鳥獣
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