2017年11月17日

海鳥の保護

みなさん こんにちは

 西表島には近くに繁殖地があるため、台風や強い風など悪天候のあとにはミズナギドリなど海鳥の仲間が保護されます。ミズナギドリの仲間は、地上から滑走して飛び立つことが難しくそのまま衰弱してしまうことが多いです。

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先日はオオミズナギドリが保護されました。

保護する場合は、足裏や水かきが負傷しないように箱へ入れてください。タオルなど軟らかい素材を入れていただけるとベストです。

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羽ばたきをチェック

とくに外傷が見当たらず、翼も動くようでしたら波打ち際などで水面へ浮かべてみてください。元気な個体はすぐに飛び立っていきます。

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 波打ち際でも地面に置いてしまうとなかなか動きません。水面に浮かべると下写真のようにすぐ飛び立ちます。

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飛ぶために水面を滑走する個体(11/15)

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3回ほど旋回して飛び立っていきました。

(かんとう)








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2017年11月14日

カンムリワシ西17−03近況

みなさん こんにちは。カンムリワシ西17−03の近況をお伝えします。

 西17−03ですが、順調に風切り羽は伸びてきており早ければ来週にでも放鳥できそうです。下写真は10月下旬と11月上旬に撮影しましたが、前回記事に掲載した写真よりも羽が伸長しているのがよくわかります。

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10月下旬(左)と11月上旬(右)

 羽が生えそろってきたおかげで飛び方も安定してきました。近頃はセンター付近を縄張りにしているカンムリワシが様子を見に来るようになりました。ケージ近くの立ち枯れに留まって盛んに鳴いており、降雨時でもやってきて翼を乾かしながら威嚇しています。思わぬところにライバル出現と思っているのかもしれません。

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センターの近所を縄張りにしているカンムリワシ(オス)

 そんな時、西17−03はどうしているのかというと、鳴き返さずに相手がいなくなるのをじっと待っています。

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相手がいなくなるのを待っている西17−03

 カンムリワシも繁殖期へ向けて縄張りを主張し始めているようなので、西17−03も早めにもとの縄張りへ放さないといけません。

(かんとう)


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2017年11月13日

ミサゴを救護

みなさん、こんにちは。本日は、センターで保護している新しい住人を紹介します。

 10月21日に水田内に飛べない鳥(ワシ)がいるとの連絡があり、ミサゴを1羽救護しました。


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 ミサゴは主に魚を狩って食べているワシの仲間で、西表島では夏の終わりから冬場にかけて渡ってきます。体長は70cm弱あり翼を開くと150cm以上はあります。
 救護個体は翼や尾羽また一部の羽毛にオイル(廃油)がべっとりと付着していたため、これが原因の衰弱か?と思われましたがセンターへ収容して各部の状態をチェックしたところ右翼内側に大きめの裂傷が・・・。筋肉が露出し乾燥が進んでいました。推測として、魚を捕らえるため着水したときに海面を漂っていたオイルへ突っ込んでしまい上手に飛べなくなったところで右翼をどこかへ引っ掛けて負傷してしまったのでしょうか。

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オイルの付着している羽と負傷部分


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壊死した組織を取り除いたところ(左)と縫合された傷口(右)
写真:NPO法人どうぶつたちの病院沖縄 飯塚獣医師提供

 負傷部分については、野生動物救護獣医師の飯塚先生(NPO法人どうぶつたちの病院沖縄)に手術をお願いしました。写真のように患部の壊死した組織は取り除かれ傷口は縫合されました。

 翼や尾羽、足などに付着していたオイルも洗い流してきれいになりました。
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オイルの取り除かれた羽

 今後は傷口の経過を見ながら飛翔訓練をしていく予定です。羽に付着していたオイルを取り除いたころから室内では飛び回る回数が増えてきたため、飛べなかった原因はオイルである可能性が高いです。

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 美味しいエサなら強制給餌しなくても食べてくれるようになりました(今日から)


(かんとう)


posted by IWCC at 15:40| 傷病鳥獣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする